広尾線


データ

【廃止区間】
帯広駅 - 広尾駅 84.0km

【未成区間】
改正鉄道敷設法では、襟裳岬を回って 様似駅 - 広尾駅間 が予定線とされていた。
未成区間の 様似 - 広尾間 は、国鉄バス(現JR北海道バス)の日勝線が連絡している。

【略歴】
1929年11月 2日 帯広駅 - 中札内駅間 新規開業。
1930年10月10日 中札内駅 - 大樹駅間 延伸開業。
1932年11月 5日 大樹駅 - 広尾駅間 延伸開業、全通。
1978年10月13日 宮脇俊三が、広尾駅から「最長片道切符の旅」に出発。
1982年 9月10日 貨物営業を廃止。
1984年 6月22日 第2次特定地方交通線として廃止承認。
1987年 2月 2日 全線廃止。

【区間毎の開業/廃止一覧】
開業区間(カッコ内は開業時の駅名) 開業時の事業者 開業日 廃止日 備考
帯広中札内鉄道省1929年11月 2日1987年 2月 2日
中札内大樹鉄道省1930年10月10日1987年 2月 2日
大樹広尾鉄道省1932年11月 5日1987年 2月 2日


路線

【駅一覧】
駅名 駅名等の変遷 駅舎等の現状 備考
帯広 (営業中)
依田
北愛国
愛国 開業時は仮乗降場駅舎は「愛国交通記念館」として使用中
大正 開業時の駅名は幸震駅跡は「大正ふれあい広場」として整備
幸福 営業時と同じ姿で「観光地」として営業中2013年に駅舎建替え
中札内 駅跡は「鉄道記念公園」として整備
更別
上更別
忠類 駅舎は「忠類鉄道資料館」として使用中
十勝東和
大樹 駅舎は企業の社屋として使用中廃止後の一時期、バスターミナルとして使用
石坂
豊似
野塚
新生
広尾 駅舎はバスターミナルとして使用中

【路線概図】
 

現状等

【愛国駅周辺】
 愛国駅舎(愛国交通記念館)。
 周辺も整備されており、幸福駅ほどではないが「観光
 名所」化している。
 駅舎の前が駐車場となっている。

 愛国交通記念館の内部。

 愛国駅の駅名標。

 愛国交通記念館の屋外展示。
 冬期間のため、展示のSL(9600型)には、ブ
 ルーシートがかけられている。

【幸福駅周辺】
 幸福駅舎(2013年の駅舎建替え前)。
 駅舎向かいの売店では切符も販売されており、観光客
 が押し寄せる「現役」の「駅」状態(但し、列車は来
 ない)。
 駅の近くには観光バスも駐車可能な広い駐車場が完備
 されている。

 幸福駅ホーム跡(保存車両はキハ22)

 幸福駅舎前の売店。
 切符はこちらで購入可能。

 営業中の幸福駅(1985年4月)

【忠類駅周辺】
 忠類駅舎(忠類鉄道資料館、冬季間は閉鎖)。
 周辺は、交通公園として整備されている。

 忠類鉄道資料の屋外展示。

【広尾駅周辺】
 広尾駅舎(広尾バスターミナル)。


特記事項

広尾駅が最長片道切符の起終点だった時期がある。
起終点だった時代に、宮脇俊三の「最長片道切符の旅」は、広尾駅を出発点とした。

「最長片道切符の旅」(1979年10月 発行)




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出典:フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)

参考文献:宮脇俊三著「最長片道切符の旅」新潮社
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